計算のしくみ
計算機は流れ方向に沿ったパネルの長さを求め、各軒に沿って何枚のパネルが横に並ぶかを数えます。
流れ方向の長さ = 実測値 または 水平距離 × √(1 + (立ち上がり ÷ 水平距離)²)
パネルの長さ = 流れ方向の長さ + 出
片面あたりの枚数 = ⌈ 軒の長さ ÷ 働き幅 ⌉
パネル枚数 = 片面あたりの枚数 × 面数
パネルの総延長 = パネル枚数 × パネルの長さ
ビス = パネル枚数 × (⌈ 流れ方向の長さ ÷ 列の間隔 ⌉ + 1) × 一列あたりパネル一枚のビス数
⌈ ⌉ は次の整数の枚数に切り上げることを表します。すべての長さは一つの内部単位に換算されるため、軒はフィート、働き幅はインチで、あるいはメートルとミリメートルで入力できます。
金属屋根パネルの注文方法
ビス露出型パネル(リブ、波形、5V の形状)は、ふつう注文した長さに切断されるので、金属屋根の注文は束の数ではなく、パネルの枚数と長さのリストになります。単純な切妻屋根や片流れ屋根では、一つの面のパネルはすべて同じ長さで、軒先の縁から棟までに、軒先から出る分を加えた長さです。パネルは軒に沿って横に並べ、それぞれ前のパネルに端の山で重ねます。
働き幅
大切なのは働き幅、つまり隣のパネルと重ねたあとに一枚のパネルが覆う屋根の幅です。Union Corrugating は MasterRib の働き幅を 36 in、2-1/2 in Corrugated と 5V のパネルを 24 in としています。板全体の幅で割ると、重ねの部分が数えられていないので足りなくなります。お使いの形状が一覧にない場合は、製品ページか技術データシートの働き幅を使ってください。
流れ方向の長さ、水平距離、勾配
いちばん確実なパネルの長さは、屋根面を軒先の縁から棟まで測って得られます。屋根に上れない場合は、水平距離(左右対称の切妻屋根なら建物の幅の半分に軒の出を足したもの)と勾配を使います。流れ方向の長さは、水平距離に勾配係数 √(1 + (立ち上がり ÷ 水平距離)²) を掛けたもので、4:12 で水平距離 15 ft なら 15 × 1.054 = 15.81 ft です。棟ではパネルを棟包みで覆います。パネルをどこで止めるかは、メーカーの棟の納まり図に従ってください。
軒先の出
パネルはふつう、水がきれいに落ちるよう軒先の縁より少し出すか、雨どいに入れます。その長さはパネルメーカーの軒先役物の納まり図で決まるので、入力欄は 0 から始まります。お使いの値を入力すると、すべてのパネルに加えられます。
ビス
ビスの数は、パネルの形状、母屋や野地板の間隔、風の地域区分によって変わるため、値は仮定しません。留め付け仕様があれば、パネルに沿ったビス列の間隔と、各列でパネル一枚を横切って打つビスの数を入力してください。計算機は、すべてのパネルについて、間隔ごとに一列と端に一列を数えます。横の重ね部のステッチビスや役物のビスは別に必要です。
計算例
軒が 40 ft、流れ方向が 16 ft の切妻屋根を、働き幅 36 in の MasterRib パネルで葺く場合、40 ÷ 3 = 13.3 なので片面 14 枚、合計 28 枚で、それぞれ 16 ft に切断し、パネルの総延長は 448 ft です。屋根そのものは 2 × 40 × 16 = 1,280 sq ft です。14 枚で 42 ft を覆うので、各面の最後の一枚を切るか、けらばの役物に合わせて割り付けを中央に寄せます。
計算例
入力
- 屋根の形
- 切妻(二面)
- 軒の長さ(片面)
- 40 ft
- パネルの長さの求め方
- 流れ方向の長さ(実測)
- 流れ方向の長さ
- 16 ft
- 軒先でのパネルの出
- 0 in
- パネルの形状
- Union Corrugating MasterRib – 働き幅 36 in
結果
- パネルの長さ
- 16 ft (192 in)
- 片面あたりの枚数
- 14
- パネル枚数
- 28
- パネルの総延長
- 448 ft
- 屋根面積(軒先の縁まで)
- 1,280 sq ft
よくある間違い
- 板全体の幅で割る。ビス露出型パネルは端の山で重なるため、一枚が加えるのは働き幅だけです。たとえば MasterRib パネルなら 36 in です。
- 水平距離をパネルの長さとして使う。パネルは流れ方向に張るため、水平距離より長くなります。4:12 で水平距離 15 ft なら、流れ方向は約 15.8 ft です。
- 軒先の出を忘れる。パネルはふつう軒先の縁より出すか、雨どいに入れます。その分をすべてのパネルに加えてください。
- 軒の長さを壁と壁の間で測る。パネルは屋根の両端のけらばの出も覆います。
- 寄棟屋根にこの計算機を使う。寄棟屋根ではパネルを隅棟に沿ってそれぞれ違う長さに切るため、屋根面ごとに別に数えるか、購入先に切断リストを依頼してください。
前提条件と限界
- 屋根の各面は長方形で、パネルを軒に沿って横に並べ、すべて軒から棟まで同じ長さとします。
- 片面あたりの枚数は整数に切り上げます。最後の一枚は切断するか、けらばで割り付けを調整します。
- パネルの長さ = 流れ方向の長さ + 出。水平距離と勾配のモードでは、流れ方向の長さ = 水平距離 × √(1 + (立ち上がり ÷ 水平距離)²)。
- 各パネルは軒から棟まで一枚ものとします。購入先がつくれる長さを超えるパネルの縦方向の重ねは含みません。
- ビスは留め付けパターンを入力した場合にだけ数えます。役物、面戸、重ね部(ステッチ)のビスは含みません。
よくある質問
金属屋根パネルは何枚必要ですか?
屋根の各面の軒の長さをパネルの働き幅で割り、切り上げます。軒 40 ft を働き幅 36 in(3 ft)の MasterRib パネルで覆うなら 40 ÷ 3 = 13.3 なので片面 14 枚、切妻屋根なら 28 枚です。
働き幅とは何ですか?
パネルが隣のパネルと重なったあとに、屋根を横方向に覆う幅です。Union Corrugating は MasterRib の働き幅を 36 in、2-1/2 in Corrugated と 5V のパネルを 24 in としています。板そのものはもっと広いですが、重ねの部分は数えません。
金属屋根パネルの長さはどれくらいにすべきですか?
軒から棟までの流れ方向の長さに、軒先の出を足した長さです。パネルはふつう長さを指定して切断するので、屋根に沿って測るか、水平距離と勾配から流れ方向の長さを計算し、パネルの役物の納まり図にある出を加えてください。
金属屋根のビスは平方フィートあたり何本ですか?
パネル、母屋や野地板、風の地域区分によって変わるため、計算機は値を仮定しません。お使いのパネルの留め付け仕様にある列の間隔と、一列あたりパネル一枚のビス数を入力すると、計算機がすべてのパネルについて掛け合わせます。
金属屋根の最小勾配はどれくらいですか?
パネルによって異なります。Union Corrugating は、MasterRib、2-1/2 in Corrugated、5V の推奨最小勾配を 3:12 としています。ほかの形状にはそれぞれの最小値があります。選んだ形状についてメーカーの値を確認してください。
出典
- MasterRib panel – specifications — Union Corrugating Company. 露出ビス留めの屋根・壁パネル:「働き幅:36"」、「推奨最小屋根勾配 3:12」。
- 2-1/2" Corrugated panel – specifications — Union Corrugating Company. 露出ビス留めのパネル:「働き幅:24"」、「推奨最小屋根勾配 3:12」。
- 5V panel – specifications — Union Corrugating Company. 露出ビス留めの屋根パネル:「働き幅:24"」、「推奨最小屋根勾配 3:12」。
- Estimating How Much Roofing Is Required — IKO. 実面積 = 水平投影面積 × 面積係数(けらば係数)。6/12 → 1.118。係数は √(1 + (立ち上がり/水平距離)²) に等しくなります(ピタゴラスの定理)。
計算方法の確認日:2026年11月4日