計算のしくみ
この計算機は、ケーシングの材を一本ずつ挙げ、それぞれに留めとチリの分を加えたうえで、購入する定尺の長さに材を割り付けます。
ドアの縦材 = 高さ + チリ + ケーシング幅 + 余長
ドアの上枠材 = 幅 + 2 × チリ + 2 × ケーシング幅 + 余長
窓の縦材 = 高さ + 2 × チリ + 2 × ケーシング幅 + 余長(窓台あり:高さ + チリ + ケーシング幅 + 余長)
窓の上枠材・下枠材 = 幅 + 2 × チリ + 2 × ケーシング幅 + 余長
合計 = Σ 材 · 定尺材の本数 = 長い材から順に定尺へ割り付けた本数(材の途中で継がない)
ドアの片面ごとに縦材二本と上枠材一本が付くため、両面に額縁を付けるドアは縦材四本と上枠材二本になります。四方額縁の窓は縦材二本、上枠材一本、下枠材一本、窓台のある窓は縦材二本と上枠材一本です。
計算例
36 × 80 in のドア二か所の両面に、2 1/4 in のケーシングをチリなしで付けるとします。縦材は 80 + 2 1/4 = 82 1/4 in、上枠材は 36 + 2 × 2 1/4 = 40 1/2 in で、ドアには縦材八本と上枠材四本が必要です。36 × 48 in の窓二か所を四方額縁にすると、窓ごとに 48 + 4 1/2 = 52 1/2 in の縦材二本と、40 1/2 in の上枠材・下枠材が必要です。合計 20 本、1,192 in、つまり約 99 1/3 ft のケーシングです。
7 ft(84 in)の定尺材では、82 1/4 in の縦材は一本ずつ定尺材を一本使います。52 1/2 in の窓の縦材も一本ずつ定尺材を使い、残る 31 1/2 in の端材は 40 1/2 in の上枠材には足りません。40 1/2 in の上枠材・下枠材八本は定尺材一本に二本ずつ入ります。合計 8 + 4 + 4 = 16 本となり、総延長だけから考えた 99 1/3 ft ÷ 7 ft = 14.2 本より多くなります。
本数が総延長から考えるより多くなる理由
ケーシングは決まった長さで売られており、縦材や上枠材は途中で継がない一本の材にするべきです。長い縦材を切った残りの短い端材は、次の材には短すぎることがよくあります。そこで計算機は、材を長いものから順に一本ずつ定尺へ割り付け、端材は材が丸ごと入る場合にだけ再利用します。のこぎりの刃厚は無視しているため、材が定尺とほぼ同じ長さになる場合は実物の材で確認してください。
開口の測り方
ケーシングが始まる位置を測ります。ドアは枠の縁、窓は枠またはふかし枠の縁です。ケーシングを控えてチリを見せる場合は、その値を入力してください。枠の縁を細く見せる納まりがよく使われますが、決まった寸法はありません。寸法の違う開口は、寸法ごとに一つずつ計算できます。
計算例
入力
- ドアの数
- 2
- ドア開口の幅
- 36 in
- ドア開口の高さ
- 80 in
- ドア一か所あたりの額縁を付ける面
- 両面
- 窓の数
- 2
- 窓開口の幅
- 36 in
- 窓開口の高さ
- 48 in
- 窓の額縁の納まり
- 四方にケーシング(四方額縁)
- ケーシングの見付け幅
- 2 1/4 in
- チリ
- 0 in
- 一本あたりの余長
- 0 in
- 定尺の長さ
- 7 ft
結果
- 切り出すケーシングの本数
- 20
- 最も長い材
- 82.25 in (6.85 ft)
- ケーシングの総延長
- 99.33 ft
- 購入する定尺材の本数
- 16
よくある間違い
- 開口ではなくドアを測る。ケーシングは枠の開口に合わせます。ドア本体は開口より小さくなっています。
- 留めを忘れる。両端を 45° の留めにした上枠材は、開口よりケーシングの見付け幅の二倍に、両側のチリを足した分だけ長くなります。
- 総延長だけを数える。縦材を短い端材二本から継ぐと継ぎ目が見えてしまうため、各辺には十分な長さの材が一本ずつ必要です。最も長い材が定尺に収まるか確認してください。
- 室内ドアのもう一方の面を忘れる。ほとんどの室内ドアは壁の両面に額縁を付けます。
- 窓台で納める窓の窓台とエプロンを入れ忘れる。これらは別の部材で、別に購入します。
前提条件と限界
- 同じ寸法の開口はまとめて入力します。寸法が違う場合は寸法ごとに計算機を使い、定尺材の本数を合計してください。
- ドアの縦材は床側を直角に切り、上端を留めにします。ドアの上枠材と窓の上枠材・下枠材は両端を 45° の留めにします。
- 窓台がある場合、窓の縦材は窓台の上に立ち、上端だけを留めにします。
- 留めの端一つにつきケーシングの見付け幅一つ分を加えます。チリは、その材が渡る開口の各辺について加えます。
- 材は長いものから順に、材の途中で継がずに定尺へ割り付けます。のこぎりの刃厚、欠点、材どうしの木目や色の合わせは考慮しません。
- 台座(プリンスブロック)、ロゼット、バックバンド、窓台、エプロン、釘、コーキング材は含みません。
よくある質問
ドアの額縁はどれだけ必要か、どう計算しますか?
ドアの片面ごとに縦材二本と上枠材一本が必要です。縦材は開口の高さにチリと、上端の留めの分としてケーシングの幅一つ分を足した長さ、上枠材は開口の幅にチリ二つ分とケーシングの幅二つ分を足した長さです。36 × 80 in の開口で 2 1/4 in のケーシングなら、82 1/4 in の縦材二本と 40 1/2 in の上枠材で、片面あたり約 17 ft になります。
留めにしたケーシング材は開口よりどれだけ長くなりますか?
45° の留めでは、材の長い側の先端がケーシングの見付け幅の分だけ突き出します。そのため両端を留めにした材は、開口より見付け幅二つ分に両側のチリを足した分だけ長くなります。
7 ft の材一本でドアの縦材一本分になりますか?
縦材が 84 in 以下の場合に限ります。80 in の開口に 2 1/4 in のケーシングなら 82 1/4 in で収まりますが、幅の広いケーシングやチリがあると余裕は小さくなります。最も長い材が定尺より長い場合、計算機はメッセージを出して止まります。
一辺のケーシングを二本継いでもよいですか?
スカーフジョイント(斜め継ぎ)で継ぐことはできますが、短い縦材や上枠材では継ぎ目が目立ちます。この計算機は各辺を一本の材とし、定尺材には材を丸ごと割り付けるだけです。
窓台のある窓の額縁はどう計算しますか?
「三方にケーシング+窓台」を選んでください。計算機は窓ごとに、窓台の上に立つ縦材二本と留めにした上枠材一本を数えます。窓台とその下のエプロンは別に購入してください。
出典
- NIST Handbook 44, Appendix C – General Tables of Units of Measurement — National Institute of Standards and Technology. 単位の厳密な定義:1 in = 2.54 cm、1 yd³ = 27 ft³、1 US gal = 231 in³、1 lb = 0.45359237 kg。
計算方法の確認日:2026年11月5日