計算のしくみ
この計算機は、壁の面積からドアと窓を差し引き、さらにコーナー役物が覆う壁の面積を差し引きます。そこに切断用の予備分を加え、入力された箱あたりの施工面積で割ります。
張る壁の面積 = 長さ × 高さ − Σ (開口部の幅 × 高さ × 数)
コーナー役物が覆う面積 = コーナーの長さ × コーナー役物の幅
平物 = (張る壁の面積 − コーナー役物が覆う面積) × (1 + 予備分 ÷ 100)
コーナー役物 = コーナーの長さ × (1 + 予備分 ÷ 100)
平物の箱数 = ⌈ 平物 ÷ 箱あたりの施工面積 ⌉、コーナー役物の箱数 = ⌈ コーナー役物 ÷ 箱あたりのコーナー役物 ⌉
⌈ ⌉ は次の整数の箱への切り上げを表します。Coronado Stone 自身の計算例は次のとおりです。壁 800 sq ft から開口部 120 sq ft を引くと 680 sq ft です。コーナー役物 80 リニアフィートは、フィートあたり 3/4 sq ft で 60 sq ft を覆うため、残りは 620 sq ft です。10 % の予備分を加えると、平物は 682 sq ft になります。
平物とコーナー役物
人造石の張り石は、平方フィート単位で価格が付けられ梱包される平物と、リニアフィート単位で梱包されるコーナー役物として売られています。コーナー役物は L 字形で、角を回り込む長い面と短い面があるため、両側の壁の一部を覆います。壁全体分の平物に加えてコーナー役物も注文すると、各コーナー沿いの帯の部分に二重に支払うことになります。そのため、コーナー役物の面積を平物から差し引きます。
Coronado Stone の積算ガイドでは、コーナー役物のリニアフィートあたり壁の約 3/4 sq ft を平均値としています。一般に小さい形状では少なく、大きい形状では多くなります。この計算機では、この値を幅として入力します。リニアフィートあたり 3/4 sq ft は、コーナーに沿った幅 9 in の帯です。メートル法では同じ値がメートルあたり約 0.23 m² で、228.6 mm と入力します。メーカーが別の数値を示している場合は、同じ方法で換算してください(リニアフィートあたりの sq ft × 12 = インチ)。
コーナーの測り方
張る壁のすべての出隅の高さを測って合計します。Coronado のガイドでは、コーナー役物を張るドアや窓の縁も含めるよう説明しています。たとえば 4 × 5 ft の窓で、両側と上部にコーナー役物を張る場合は 5 + 5 + 4 = 14 リニアフィートが加わります。見切り材で終わる平らなアクセントウォール一面だけのように、壁にコーナーがない場合は 0 を入力してください。
切断用の予備分
Coronado Stone は、切断や調整によるロスに備えて 5–10 % 多めに石を注文するよう勧めています。ここでの初期値は、同社の計算例にある 10 % です。同じパーセントをコーナー役物にも加えます。単純な長方形の壁なら低いほうの値でよいこともあります。開口部、コンセント、段差、角の多い壁では高いほうの値が無難です。
Coronado は、目地を入れる形状の製品を ½ in の目地を前提に梱包しているとも記しています。目地が狭いと石を多く使い、広いと少なくなるため、目地幅を変える予定なら製品のガイドを確認してください。
箱数
箱あたりの施工面積は製品や箱の大きさによって大きく異なるため、計算機は値を仮定しません。ラベルにある箱あたりの平物の平方フィートと、箱あたりのコーナー役物のリニアフィートを入力すると、計算機が整数の箱に切り上げます。箱の大きさを入力しなくても、注文する平物とコーナー役物はわかります。
含まれないもの
この計算機が数えるのは石だけです。防水紙、ラス、下塗り(スクラッチコート)、張り付けと目地詰め用のモルタル、壁の上端と下端の見切り材は、メーカーの施工説明書に従います。下地の準備と湿気対策は石そのものと同じくらい重要なので、施工説明書と地域の基準に従ってください。色と大きさが壁全体でそろうよう、張りながら複数の箱の石を混ぜて使ってください。
計算例
入力
- 壁の長さ
- 40 ft
- 壁の高さ
- 20 ft
- ドアと窓(石を張らない部分) 1
- 幅 5 ft, 高さ 6 ft, 数量 4
- コーナーの長さ
- 80 ft
- コーナー役物が覆う壁の幅
- 9 in
- 箱あたりの平物の施工面積
- 10 sq ft
- 箱あたりのコーナー役物
- 6 ft
- 切断用の予備分
- 10 %
結果
- 張る壁の面積
- 680 sq ft
- コーナー役物が覆う面積
- 60 sq ft
- 注文する平物
- 682 sq ft
- 注文するコーナー役物
- 88 ft
- 平物の箱数
- 69
- コーナー役物の箱数
- 15
よくある間違い
- 壁全体分の平物を注文し、さらにコーナー役物も加える。コーナー役物は壁の一部を覆うため、その面積は平物から差し引きます。
- 家の出隅だけを測る。コーナー役物を張る窓やドアの折り返し部分も数えます。
- ある製品のコーナー係数を別の製品に使う。大きい形状ほど、コーナー役物の長さあたりに使う壁の面積が大きくなります。
- どの箱も同じ面積を張れると思い込む。箱あたりの施工面積はブランド、形状、箱の大きさによって異なります。ラベルで確認してください。
- 切断用の予備分を省く。開口部、コンセント、最上段まわりの切断で端材が出ます。
前提条件と限界
- 壁は 長さ × 高さ の長方形、ドアと窓は 幅 × 高さ × 数 の長方形とします。切妻部分は同じ面積の長方形(½ × 底辺 × 高さ)として入力できます。
- コーナー役物が覆う面積 = コーナーの長さ × コーナー役物が覆う壁の幅 とし、Coronado Stone の積算ガイドに従って初期値は 9 in(リニアフィートあたり 3/4 sq ft)です。
- 切断用の予備分のパーセントは、平物とコーナー役物の両方に加えます。箱数は整数の箱に切り上げます。
- ラス、下塗り(スクラッチコート)、モルタル、防水紙は含みません。
- これは材料の概算だけです。下地の準備、取り付け、湿気対策は、メーカーの施工説明書と地域の基準に従います。
よくある質問
張り石がどれだけ必要かはどう計算しますか?
壁の長さに高さを掛け、ドアと窓を差し引き、さらにコーナー役物が覆う面積を差し引きます。Coronado Stone のガイドの計算例では、800 sq ft から開口部 120 sq ft と、コーナー役物 80 リニアフィート分の 60 sq ft を引いて 620 sq ft、これに 10 % を加えて平物は 682 sq ft になります。
コーナー役物一リニアフィートで壁をどれだけ覆いますか?
Coronado Stone によると、平均してコーナー役物はリニアフィートあたり壁の約 3/4 sq ft を使い、小さい形状では少なく、大きい形状では多くなります。メーカーが値を公表している場合はそれを使ってください。
張り石はどのくらい多めに注文すべきですか?
Coronado Stone は、切断や調整によるロスに備えて 5–10 % 多めに注文するよう勧めています。開口部や角の多い壁では、高いほうの値が必要なことがあります。
張り石一箱は何平方フィートですか?
製品と箱の大きさによって変わります。箱のラベルか製品データで施工面積を確認し、計算機に入力すると箱数がわかります。
入隅にもコーナー役物が必要ですか?
Coronado Stone の積算ガイドでは、コーナー役物を出隅と、コーナー役物を張るドアや窓について数えています。入隅については、お使いのメーカーの施工説明書に従ってください。
出典
- Standard Stone Installation Guide – Stone Veneer Estimation Guide (2020) — Coronado Stone Products. 「平均すると、張り石のコーナー役物一リニアフィートで、壁面約 3/4 平方フィート分を使います」、「Coronado Stone は石を 5-10 パーセント多めに注文することも勧めています」。例:800 − 120 − 60 = 620 sq ft × 1.10 = 682。
- NIST Handbook 44, Appendix C – General Tables of Units of Measurement — National Institute of Standards and Technology. 単位の厳密な定義:1 in = 2.54 cm、1 yd³ = 27 ft³、1 US gal = 231 in³、1 lb = 0.45359237 kg。
計算方法の確認日:2026年11月3日